外国人先生のクラスにずっと通っているのに、いつまでたってもほかの人のようにうまく話せない。
何か説明しようとすると、単語の羅列になってしまう。
聞き流すだけの英語教材を毎日聞いて、自然に英語が口から飛び出すのを夢見ているのだけど、なかなかそうはならない。
英会話に関して、そんなお悩みをお持ちではありませんか?
もしかして、あなたには英語学習についての勘違いがあるのかもしれません。
ここでは、英語初級者のあなたが、効率的に、着実に上達を目指せるような学習の順番をご説明いたします。
コロナが完全に終息した世の中になったら、自分の語学力に自信を持って、自由に海外旅行したり、国内でも外国人と触れ合いたいですね。
大人の脳と耳は子供とは違う?
外国に住んだり、なるだけ英語環境に身を置けば、自然と英語が身につくものだと思っていませんか。
もちろん英語環境があるに越したことはないですが、これで自然と話せるようになるのは子供たちだけなのです。
子供の耳と脳は、まだどんな言語に対しても柔軟です。
だから脳と耳が素直にキャッチして吸収しやすいのです。
大人の場合はこうはいきません。
大人は日本語脳が確立していますので、その上で英語脳になるのは極めて難しいのです。
英語音声も雑音として処理してしまい、なかなか聞き取れないでしょう。
よくご主人の海外転勤でご家族で海外に移住されて、最初は母子両方とも話せなかったけれども、お子さんは見事なバイリンガルになり、お母様はずっと流暢に話せないまま、というのはよく見られるパターンですね(汗)。
初級者が英会話上達のために、まずすべきことは?
基礎を徹底的に固めよ!
私たちが日本語脳のまま英語を習得するには、最初はやはり論理的に英文を組み立てるためのルールを把握することです。
いわゆる、学生時代に多くの人が苦手だった、「文法」というものですね。
自分の話したいことを言葉にするには、どうしても「文の組み立て方のルール=文法」を知らないと英文が作れません。
また、その文の構成を知っていれば、リスニングの手がかりにもなり、外国人の言っていることも聞き取りやすくなります。
つまり、初級者はまず、英語の基礎を徹底的に学習する必要があります!
ただ、そういった英語の基礎の部分の学習というのはとても退屈ですし、文法書を読んでもわかりにくかったり、続かなかったりします。
ですので、今利用している外国人英会話クラスと並行して、そういった日本人の先生による英語の基礎を教えてくれる教室に一時的でも通うことをおすすめします。
両方の教室の予算まで出ないという場合は、アウトプットのためのクラスを一時的にストップしても、まず英語の基礎を固めるところから始めたほうが効率はよいと思います。
基礎をしっかりと学習したあとで、外国人クラスに戻れば、その後の進歩の速さを実感できるでしょう。
音読中心の反射訓練も必要!
ただし、ここで一つの盲点は、文法を十分理解していても、とっさに口で英文を出すのはまた別ということがあります。
理解はしていても、反射的に言葉が出ないのです。
そのためには音読訓練、とくに日本語の文章を見て、すぐに英文を口にする、瞬間英作の訓練も同時に行う必要があります。
瞬間英作文のための書籍やアプリもたくさん出ていますので、自己学習に大いに活用してくださいね。
自分で英語の基礎を勉強するのは続くかどうか不安という方のために、ひとつ私の知っている教室を紹介しましょう。
大手ではないですが、英語の基礎づくりに特化した教室です。
文法をとてもわかりやすく説明してくれて、その理解したことを踏まえて、英文がパッと口から出るための反射訓練を行ってくれます。
東京の教室ですが、格安でオンラインレッスンもやっています。
初回は無料ですので、気軽に試してみてもいいですね。
最も効果的なアウトプット環境は?
さて、ひとたび英語の基礎をガッチリ固めたら、あとはどんどんアウトプット環境に身をさらしていくだけです。
海外留学などの24時間英語環境に身を置ければ、それが一番理想ですが、今はまだコロナ下ですし、それができる人はごく稀ですよね。
現実的には、どんな英会話スクールを利用するかということです。
ECCやベルリッツに代表されるように、世の中には星の数ほど英会話教室がありますね。
それぞれの教室にはそれぞれの良さがあるので、無料トライアルなどを利用して、いろいろなところを試して、自分にあったところを見つけるのがよいでしょう。
場数を踏むのに有利な格安オンラインスクール
とにかく英会話はアウトプットの場数を踏めば踏むほど上達します。
そういった意味でも、毎日参加しても格安なオンライン教室はとてもコスパがいいと言えます。
特にフィリピン国籍などのネイティブスピーカーでない先生を採用しているところはお値段はお安め。
訛りが心配という方もいるかもしれませんが、きれいな発音の先生もいますし、初級者の場合は、最初はとにかく相手の話を聞き取って、自分の意見や話を英語で言えるようになるのがまず大切です。
いきなりネイティブの外国人だと気おくれしやすいという方でしたら、同じアジア人の安心感がある先生のほうが話しやすいかもしれないですしね。
まずノンネイティブの会話クラスで試してみて、それからある程度上達した時点で、ネイティブクラスにステップアップするというのは、挫折しないための安全な順番かもしれません。
もちろん英語が母国語の特定の国に行くという予定や目的があったり、その国の人にまず触れたいという方は例外ですけれど。
ネイティブ、ノンネイティブも含めて、最新のオンライン英会話教室を比較紹介しているサイトをご紹介しますので、ご自分にぴったりのレッスンを探してみてください。
また、海外の語学学校も今は、オンライン留学プログラムを始めています。
海外の語学学校のプログラムを体験したい人は、そちらもおすすめですね。
実際に渡航するより費用は抑えめですし、コロナ状況がまだ続いている今がチャンスかもしれません!
まとめ
すべてのことに言えるのは、何事も基礎が大事だということです。
基礎が盤石でない建物はちょっとの地震ですぐに倒壊いたします。
英語も同じで、基礎部分がしっかりしていれば、その上にどんどん能力を積み上げていって、無限の可能性が広がっていきます。
ただし、歩みを止めなければ、という前提があります。
基礎力がついた時点というのは、英会話習得のための始まりにしかすぎません。
インプットとアウトプットを繰り返し日々コツコツと続ける力、これがただ一つ英会話習得ために必要とされる能力と言えるでしょう。
皆さんが外国人と流暢にコミュニケーションできる日が一日も早く来ますよう、お祈りいたします。